先日、3人の友人たちと映画「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」を観に行ってきた。
この作品は2002年に放送されたTVアニメ「機動戦士ガンダムSEED」と、その2年後の2004年に放送された続編「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」の、さらに続編にあたる作品だ。
実に20年ぶりの新作ということになるが、私が初めてSEEDを観たのは、今回このFREEDOMを友人たちと観に行く約束をした先月上旬頃で、1作目・2作目とも観終わったのは映画鑑賞の2週間ほど前のことだ。
そのTVアニメ版(正確にはリマスター版)はすごく面白かった。今まで観てきたガンダムは他にファースト、V、鉄血、水星の4作品だが、この中では一番好きかもしれない。
その予習のおかげで、今回の映画も大いに楽しめた。
敵のファウンデーションをDESTINYで登場したデュランダルの亡霊のような存在にしたのは、DESTINYではやや消化不良気味に感じられた、デスティニープランに対するキラの葛藤を描き切るためだったのだろう。実際それは上手くいっていたように思う。
キラはそのような葛藤を乗り越えたことに加えて、2度も他人の婚約者をNTRしてきたことの因果応報か、今回逆にNTRされる側の気持ちも理解して無敵化した先に、ラクスとのヌーディストビーチエンドを飾って、TVアニメのOP映像をセルフパロディ的に回収したのは、実にSEEDらしかった。
唯一不満だったのは、私の大好きなオカピが出てこなかったことだ。
オカピとは、ラクスが小さい頃から愛用していたという犬型の給仕用ロボット。1作目の19話で初登場し、黒い点のみで表現された簡素な目と、ダックスフンドのような短い足で移動する様が可愛いらしい。
最後に登場したのは、1作目の第30話だっただろうか(違うかも)、それ以降全く姿を見せなくなってしまった。ラクス邸襲撃の際に破壊されてしまったのかもしれない。
今回の映画で、もしかしたら日常パートで出てくるかもと密かに期待を寄せていたのだが、残念ながら姿を見ることは叶わなかった。キラ&ラクス邸にて、ラクスのあの大量の揚げ物料理を、オカピがせっせと運んでいるシーンがあっても良かったのではないか?
・・・といったことを、映画を観終わった後3人の友人たちに話したのだが、全員から「オカピって誰?」と言われた。